世界樹のしずく

嗅覚障害（嗅覚脱失、嗅覚低下、異臭症など）は心の病につながりやすいだけではなく、

ガスの匂いがわからなかったり、食べ物の良し悪しがわからなかったりと

時に命に関わります。

「嗅覚トレーニング」が取り上げられるようになって久しいですし、ご存知の方も多いと思いますが、

先日、良記事を読みました。

ということで、あらためて「嗅覚トレーニング」について。

その記事は↓

「コロナ感染した記者の5年後 トレーニングで「におい」は戻るのか」（朝日新聞2025年9月24日）

画像は上記記事内より

この記事にはドイツでこの嗅覚リハビリ方法を編み出した

ドレスデン工科大の医師トマス・フンメル博士と

その方法を日本に紹介された東京大学附属病院の近藤健二教授

お二人の話が出てきます。

▼大切なことは「続けること」継続は力なり

方法はこれまでと同様「1日朝晩2回、4種類の香りを嗅ぐ」。

1種類につき鼻から少し離したところで30秒。

これだけでも意外に面倒。

でもここからが重要。

少なくとも4〜6ヶ月は毎日続けること。

根気がいるトレーニングです。

この長期間に耐えられなくて、多くの人がやめてしまう。

継続が大切なので、本人の「もう一度嗅げるようになりたい」という想いが何よりも大事になるのだと思います。

▼もう一つ大切なことは「香りの種類」

日本でもドイツでの香り（レモン、バラ、ユーカリ、クローブ）がそのまま紹介されることもありますが、

最初は全く匂わない、あるいはあまり匂わない状態からスタートすることも多々あるので、

「知っている匂い」であることが大切なのだそう。

実際に匂いがしなくても、「これはレモンの香り」「レモンはこんな香り」と想像ができること。

日本に紹介された際、近藤先生も「香りの種類を日本人に合わせる必要がある」と書いていらっしゃいました。

和精油の存在はありがたいですね。

本人が昔から知っている「柑橘」「花」「樹木」「スパイス」の香りを準備。

香りの種類が似ていると香気成分も似たものになるので、バラエティも重要。

以前読んだ資料には、途中で香りの種類を変えるとさらに効果が上がるというデータもありました。

アロマスティック　嗅覚トレーニングキット

実際に、副鼻腔炎の手術後に嗅覚低下が起きて、

病院に相談したものの「仕方がない」と言われたという方に

アロマスティックで嗅覚トレーニングキットを作っています。

2019年にスタートして今年でかれこれ6年！

ただ、「匂いがわかるようになった」と聞いたのはスタートして３ヶ月ほど経った頃でした。

そして、以後も継続中です。

参考になると思います↓

近藤先生「嗅覚のリハビリテーション」（2016）

昔書いた記事も少し参考になるかもしれません↓

「意識して嗅ぐ 嗅覚トレーニング 嗅覚の回復」（2017）

=====

midi　11月・12月受付中のクラス

⚫︎「カラダのことクラス」オンライン 11月　残席少
⚫︎「アロマテラピー おうちのやさしい薬箱レッスン」オンライン 11月
⚫︎「和精油入門クラス」京都12月
⚫︎「和精油と日本の植物油脂講座 」ベーシッククラス／アドバンスクラス東京11月、京都12月

　*オンラインクラスは年明け1月〜2月開講予定

⚫︎エッセンシャルオイル スタディクラス特別編「学名について」10月　月曜満席　日曜受付中

◻︎10月のクラスはお休みをいただきます

=====

はじめての人も、プロの人も　ずっと使えるアロマテラピー新事典 [ 木田 順子 ]

楽天市場

 

• 楽天市場で詳細を見る
   

• Amazon（アマゾン）で詳細を見る
   

紀伊國屋書店さん→kinokuniya

Source: アロマティック・スローライフ