世界樹のしずく

2025年6月11日、いて座で満月が起こります。9日に水星が、10日に木星が、次々とふたご座からかに座に移動し、ふたご座にぽつんとひとり残された太陽と月が、直線で結ばれます。思えば5月末からここに至るまで「木星ふたご座期のラストスパート！」と呼べるような星回りが続いていました。1年間の滞在を今まさに終えようとしている木星、居心地のいいふたご座でテンションMAXになっている水星、そして自らの星・太陽と、賑やかな状態だったのですね。ちょっと静かな気持ちで、自分のなかで「満ちるもの」を振り返る──そんな方は、多いのではないかと思います。

今回の満月については、いつもの通りVOGUE様で書かせていただいてます。ご覧になってみてくださいね。

www.vogue.co.jp

ふたご座ーいて座ラインの満月ということで「思考」の完成に重きが置かれます。ふたご座は目の前の物事をより詳細に理解することで、いて座はもっともっと遠くに視線を投げることで思考を深めていきます。2ハウスー8ハウスのラインで起こる（正確には1ハウスー7ハウスですが、5度前ルールで2ー8としています）ことで、それが「所有」や「金銭」、「スキル」といったテーマとつながってくる人もいるでしょう。現実的な、あまりにベタで現実的なテーマについては、「感じる」ばかりではどうにもなりません。「考える」ことでこそ、満月の「物事が一定のラインまで到達し、振り返りと調整を行うタイミング」という意味合いが活きてくるのではないかと思います。

木星も水星も抜けて静かなこの満月のタイミングで、自分自身を振り返ってみてはいかがでしょうか。おそらくですが、そうすることでこの「木星ふたご座期」の1年を、半年前のいて座新月に決めたことを、正しく総括できたりもするのではないかと思うのでした。

かに座に移動した木星は「エグザルテーション」という品位にあり、その持ち味がより崇高に発揮されやすくなっています。そして今回の満月はいて座で起こります。木星はいて座の、月はかに座の支配星ですから、エネルギーを交換し合うように両者は結びつきあっているのですね。

これにより、満月で「思考」が完成されると同時に、かに座が表す「感情」と調和するかたちで、遠い理想を目指していける流れが起こります。どんなに遠くに出かけても、自分はここに帰ってくることができる──だからこそ、足取りは確かなものになるのではないでしょうか。

1年の折り返し地点もすぐそこです。5分でもいい、「ここまで」と「これから」を考える機会を持ってみると、向こう1年の木星かに座期もより有意義なものになるのではないでしょうか。

どなたにとっても、良い満月となりますように。

なお、木星かに座期についてはnoteを書いています。星座ごとの読み解きもありますので、ぜひご覧になってみてくださいね。

note.com

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Source: 占い師・真木あかりのブログ